―――全ては送られてきた1枚の画像から始まった。





その画像を見た瞬間、俺は言葉を失ったのだった。















よく「言葉を失う」という表現は、あまりにも見事だからとか、例えることができない等に使われる。





有名画家の絵画を見て、呆然と立ち尽くす。





そして暫く我を忘れたかのように魅入られ、言葉を失うのだ。
















だが今回の俺の場合はそんな感情は一切なかった。





問題の送られてきた画像。




それはお世辞にも見事とは言えない。













けど、俺を黙らすには十分すぎた。











理由は簡単





















画:すばる



ツッコミどころが多すぎ。








そもそもこの画像が送られてきたのは2004年4月22日





30000HIT達成したのは2004年2月14日。







2ヶ月も遅れてのお祝いCG。











まさかこのCGに2ヶ月かかったわけではあるまい。

















ただ、俺が目を引いたのは崩壊寸前の山百合会とか「萌薔薇」とかではなくて




















ホットケーキ



















以前、ホワイトデーの企画材料にして調子に乗った挙句、




食わず嫌いになった魔の洋菓子。












ゲロりましたとも。





















俺は1年以上ホットケーキを口にしていなかった。












あのパサパサの舌触り、



一向に減らない枚数、



牛乳が無くなったときの絶望感












もう体が寄せ付けることを否定していた。












だが





















絵はどうあれ、山百合会と共にホットケーキ。








現実に可能だというのなら俺は喜んで食うだろう。







むしろ、俺が作る。














あのころの腕が落ちていなければ綺麗な狐色に焼き上げ、







外はサクッ、中はフワッなホットケーキを焼けるハズ。
















支倉令にだって勝つ自信がある。

































っていうか、ネタ的に枚数焼けばいいってもんじゃないのですよ。





前回なんて同じ味を何枚も食ったことによってホットケーキが嫌いになったんだから。











というわけで、絵を描いてくれたすばるには申しわけ無いがこの企画はボツにする方向の話をする。















〜以下、メッセンジャーの会話〜








俺:画像ありがとう。と言いたいがもうホットケーキは食いません。








す:紅茶にホットケーキ期待してたのに






















紅茶ホットケーキ?(・∀・)
















































美 味 そ う だ な 























そうだ、味に飽きて嫌いになったのならば更に美味いものにしたらいい。





牛乳嫌いの子供にはバナナをミキサーにかけて飲ませるのと同じなんだ。







しかもその調味料に紅茶だなんて


正に
マリみて式ホットケーキ。







































でもここは愛エゴ式でいこう。





















妖怪「のらんち君、いつからこの店の厨房は企画のための場になったのかな・・・?<バイト中













俺「多分、20000HIT企画のときから」バイト中


















だってこの店、卵もバターも砂糖もあって便利だし。













そう、今回用意した材料はホットケーキミックス&牛乳のみ。





前回より500円は安い買い物で済むのです。










俺「じゃあ今から俺は山百合会ホットケーキ作るんで店番任せた








妖怪「ならその間ピラフとパスタ販売中止にしよう」















なんて都合のいい店






















早速、調理開始。
















ホットケーキミックス(350g)に卵2個、牛乳を(250ml)を入れてよく混ぜます。











このまま焼けば普通のホットケーキができるのですがここは愛エゴ式ホットケーキ。








紅茶を入れても味は大体見当つくので




















パプリカで赤く染めて紅薔薇ホットケーキにします。














目指すは現・紅薔薇さまである小笠原祥子さまをイメージさせる





真紅のホットケーキ。

















シャカシャカシャカ・・・





















ほんのり赤くなった。









っていうか何回パプリカを加えてもこれ以上赤くなりません。





粉っぽくなる→水を加える→粉っぽくなる→水、の繰り返し。





このままじゃ色が変わらないで量が増えるだけになるので、このまま焼くことに。













注:コレはホットケーキです。




かなりヤバイ色。




+で入れたのがパプリカだけとは言え、生なのに茶色です。











じっくり焼くこと3分後








紅薔薇(ロサ・キネンシス)ホットケーキ完成
















ホットケーキじゃねえ(((゚Д゚)))










な、なにコレ。臓器?










今にもバックンバックン動きそうじゃん。
















大きさ的には1円玉で表すと











食えない大きさではない・・・か














とりあえず、中はどんなものか割ってみた。


















Σ( ̄□ ̄)











吐いたらごめんなさい。














俺「・・・いただきます」









モグモグ・・・





妖怪「で、お味は?」






俺「・・・?」


















俺「普通のホットケーキだ」













落ち着いて考えればパプリカなんて味は無いし、混ぜたところで色が変わるだけ。





見た目は最悪だけど味はまあまあです。








一年というブランクがあったけど、俺だって伊達に13枚も焼いたわけじゃない。





外はサクッ、中はフワッなホットケーキができました。







残念なのは真っ赤にならなかったこと。






手始めに1枚焼いてみたけど、材料はまだまだあるようなので













次はトマトです。








「チャオ ソレッラ!」を読み終えたばかりの俺。





頭はプチイタリアンな気分なので、トマトを使ってホットケーキを赤くします。





学年が違うので当然、一緒に行けなかった紅薔薇姉妹にイタリアンホットケーキを捧げます。

























フルーチェみたいだ。











ほぼ液体化しているけど、フライパンで水分を飛ばせば多分ホットケーキっぽくなるハズ。








ジュー






〜1分後〜










ジュー






お、少し固まってきた。










〜3分後〜
















オムレツができました。_| ̄|○







パプリカに比べて見た目はかなり良い。













半分に割ってみると・・・・








とりあえず食ってみよう<かなり不安













モグモグ















・・・?



























――美 味 いっ





















なんだこの甘みはっ。





砂糖の甘みじゃない。トマトだ。





トマトとホットケーキの持つ甘みが絶妙に合う。






味が薄くなると思っていたのに、更なる甘みを生み出しやがった。







水分が多くなった分サクッといかないが、しっとりとした口ごたえ。









イタリアンホットケーキ・・・













予想外の良作ができてしまった。







・・・いや、美味いならいいんだけど。

























続く(゚Д゚)

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